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2018年02月01日 【開催報告】中国経済新常態総裁班 無料体験セミナー開催

1月28日(日)上海交通大学の講義室において
「中国経済新常態総裁班」無料体験セミナーを開催いたしました。
当日は小雨の降るあいにくの天気でしたが、おかげさまで18名の方々にご参加いただきました。

第一部では、NTT DATA経営研究所シニアスペシャリスト/上海交通大学客員教授 岡野寿彦より「中国発のルール、中国企業の台頭と日本企業の対応に関する論点」と題した模擬講義を行いました。

中国でビジネスを営む日系企業においては、中国ビジネスの最前線への深い理解はもちろんのこと、中国の国家戦略や、国家資本主義とも呼ばれる政府の考え方をどう読み解き自社のビジネスに活かすか、といった点が中国市場を勝ち抜いていく上で非常に重要です。模擬講義の中では、建国100周年にあたる2049年に向けた国家戦略のロードマップの概要、そしてその実現に向けて政府と民間企業はどのような関係性を築きながら歩んでいるのか、といった点についてご紹介いたしました。

政府と民間企業との関係性の一例として、アリババ、テンセントに代表されるプラットフォームビジネス間の熾烈な競争と、それらの企業をいかに育てて産業の高度化を図っていくかを計画する政府、そしてサービスの恩恵を受ける消費者・国民という、プラットフォームビジネスにまつわる三者の観点を取り上げながら、議論を深めていきました。

またこれらの環境分析を踏まえたうえで、中国マーケット開拓を狙う日系企業が、どのように現地法人を経営していくべきなのか、といった点も論じていきました。販売を主目的とする海外進出においては、日本モデルを輸出するパターンと、ローカル適応を行い市場に合わせたバリューチェーンを構築するパターンの、大きく2通りが考えられます。日本製品の競争力が非常に高かった時代は、日本モデルを輸出することで、高い競争優位性を保つことができました。しかし中国企業が力をつけてきた昨今においては、それだけでは競争を生き抜くことは難しくなりつつあるため、ローカル適応の実行力をどのように上げればいいのか、といった考え方をご紹介いたしました。


第二部では、2017年に開催された第二期中国経済新常態総裁班にご参加いただいた、双日(上海)真野さんより、第二期の感想をお話いただきました。第二期では、習近平のブレインとしても活躍していた張兆安先生から、2017年の全人代の読み解き方や、政治の舞台の裏話などについてお話いただきましたが、真野さんにとってこのようなインサイダーのお話が非常に参考になったとのことでした。

また真野さんは、現地企業視察のセッションにおいて「アリ計画」というインターネット上に教育プラットフォームを展開する現地会社に訪問し、企業トップとのディスカッションが印象的であったそうです。

また、日本語のオープンセミナーや書籍など、日本語でアクセスできる情報では「日本企業・日本人」視点での情報発信が主となりますが、当然ながら在中国企業のトップは「中国企業・中国人」視点で中国ビジネスについて語ります。そのため、普段の情報源とは異なる視点で中国ビジネスの情報を得ることができたのも、総裁班ならではのメリットであると真野さんはお話しされていました。その他にも、普段は立ち入れない自由貿易自治区への訪問や、論文の執筆のために行った中国人の担当教官とのやりとりなどからも、多くの学びがあったとのことでした。

中国のビジネスが大きく変わっていくなかで、中国にいるビジネスパーソンたちは過去の中国の常識ではなく、今の中国、そしてこれからの中国についての知識を持った上で行動していかなければなりません。中国経済新常態総計班は、中国ビジネスを深く理解するためのまたとない機会となります。ぜひご受講をご検討ください。

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第4回セミナーは2018年2月25日(日)10:00~開催されます。